<渡良瀬川自転車道「小俣 - 藤岡 37.6km」2011>
震災直後、3月12日の野球はさすがにキャンセルし、次回以降に期待しようと想いました。ですが、震災の全貌が明らかになるに連れ、「もはや野球どころじゃないだろう・・」との気持ちが強くなって行ったのです。
試合を予定していた数チームからも、そして審判の方からも「中止やむなし。ゴブリンズの判断にお任せします」の連絡が届き、以後の数試合について、いよいよ決断を迫られることになりました。で、震災から2、3日後でしたか、これは阪神淡路の時とはまるで規模が違う、破滅的な大震災だ、ヘタをすると日本経済沈没の危機になりかねない、との直感が働くようになりました。
ならば、ここは自粛では無く、あえて野球を決行、そして参加するほんの20名ほどではあるけれど、震災報道で滅入った気持ちをリフレッシュし、月曜からの仕事に打ち込むことが出来れば、微弱ながら日本経済に貢献できるかも知れない、そう想ったのです。
たかが1草野球チームの決断でしたが、あれで正解だったと想います。その後、被災地の方から「過剰な自粛をせず普通の暮らしをして欲しい。それが被災地の復興につながる」との発言をもらい、自分たちの考えが正しかったことを確認できました。
そうして、これらのことが重なり、中止になりかけていた「ブレード隊2011計画」も復活、「自粛よりも普通の暮らしを」との声を頼りに、目出たく?決行の運びとなったわけなのです。
それにしても東京都知事の、東京大空襲まで引き合いにした「自粛強制発言」にはガッカリしましたね。ずぶの素人でも行き着いた近未来ビジョンを、プロの政治家がイメージ出来なかったんですから。
同知事からは「震災は天罰だ」との暴言も飛び出すなど、ホントにガッカリな人物です。ホントは辞めて欲しかったんですが、ナゼか?選挙で当選してしまっては仕方ありません。まあ、せいぜい頑張ってもらうしかないですな。
さて、とりあえず決行は決まったのですが、予定していたルート「りんりんロード」は、新妻隊員の都合により不可となり、急遽「渡良瀬川自転車道」に変更となりました。
が、本来の出発点「桐生市」からだと、ゴールとなる渡良瀬遊水池までは約50km。昨年50km越えでとても苦労したので、今回は両毛線「小俣駅」付近から始めることになりました。ここからなら40km強で収まるはずです。
しかしコースが決まると今度は天候が安定せず、8年間続いて来た「奇跡の晴天走行記録」は、ついに途絶えてしまいました(高橋単独含む)。しかもおまけに、大規模な黄砂が来襲するとの情報が入り、一日ズラしてはみたのですが、とにかく今年はいろいろ有りました。
実は、この6kmの迷走さえ無ければ、何とかゴールにたどり着けていたはずなので、けっこう痛い数値なのです。
一度目は、歩いていた地元の親父さんに、間違った情報を教えられ、迷ってしまいました。二度目の迷路は、セイタカアワダチソウが鬱蒼とした道でした。最初は、花に囲まれたいい道だと想ったのですが、進むに連れ、強風のせいなのか、路面を覆うように倒れていたのです。
ほとんど滑れない状態ながら、「ここさえ抜け出れば」と、スケートを履いたまま2kmほど歩いて?行ったら、なんと無情にも行き止まり・・。仕方なくまた2kmを引き返した時には、ほとんどモチベーションを失っていました。特に隊長である私は、初めてのK2に足が慣れず、痛みを堪えての走行となってしまいました。K2は足が痛まないとのウワサを頼りに買ったのですが、個人差も有りそうです。
他の二人の隊員は、そこそこ気持ちを立て直したみたいですが、今度はサイクリングロードが「工事中にのため行き止まり」となっていて、けっきょくそこで力つき、ブレード走行は終了となってしまいました。
しかしながら、最後の食事に入った栗橋駅前のそば屋「作吉」は、蕎麦だけでなく色々メニューがあって楽しめたし、大当たりでした。また「蕎麦をつまみに日本酒を飲む」と言うのも三人でやりまして、たいへん美味しゅうございました。今回は十割蕎麦でしたが、茶蕎麦もいけると想ってます(出来れば熱燗で)。
これは永井荷風の時代に文壇で流行った飲み方でして、私は本来これが好きなんですが、今までは「ソバで酒?!」と、ゲテものでも見るような顔をされることが多く、今回、二人の隊員たちに分かってもらえたのが嬉しかったのであります。(彼らは私と言うより、テレビのタモリさんの影響のようでしたが・・)
あの店は、ゴブリンズの納会でも楽しめそうなくらい雰囲気も良くメニューも豊富で、とても良かったのですが、わざわざ栗橋まで行くことなど無いわけで、ちょっともったいない気がしました。
もちろん個人的にも、恐らく再び訪れることなど無いでしょう。あれだけ飲み食いして一人3000円ちょっと(だったけ?)。ささやかながら日本経済に貢献したあと、ほろ酔いでひとり、一期一会の感傷に浸ったりする高橋隊長なので有りました。
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